やまくに山村塾 事務局
〒871-0432 大分県中津市耶馬溪町金吉668
矢野 敏行
実働から明日を拓こう
山林・山村は国の後背を成すものであり、その維持は後世に資すると考える。今や日本有数の後進的(?)僻地、「ない」と思えば何もない、「ある」と思えば何でもある、この山国(やまくに)と山国川(やまくにがわ)流域を生かしたい。そのために、できることから行動に移す。
山村の暮らしは山林のみで成り立つものではないので、山村の仕事と暮らしを多面的にとり上げる。山仕事だけでなく、野良仕事・畑仕事もおこなう。何でもやる。百姓ハ百生ナリ。百ノ生ト闘ヒ、百ノ生ヲ営ムコトナリ。
当面われわれにできることは、
1)山林・山村の自然と暮らしについての基礎的科学的な見直し
2)山仕事・野良仕事・日常生活などの技術・技能や山村の遊びの伝承
3)停年退職者・高齢者・有志の余力の活用による放置林・荒廃林の改善(実働による若干の収入の獲得)
などであろう。都市生活者を楽しませて終わることなく、地元の成人にも目が覚める思いをさせるものでありたい。仕事は、肉体的に楽しく、大地や山林に癒されながらやってゆく。これらを通して、山林・山村の存在意義と愉しさが理解され、その維持に貢献する人びとが増え、地域が活性化することを期待する。また、若い人においては、山村生活の諸側面を体験する中で、知恵、応用力、生活力などの涵養増強に寄与するものでありたい。
山の神、土の神、川の神 宣(のたまわ)く、「田舎で暮らす力がなかったら、百姓ができなかったら、ほかの 何かに ができてもつまらん」。